家計と将来への不安
子どもの成長に伴う支出の増加
しかし、そんな穏やかな日々の中にも、家計や将来への不安は常につきまとっていました。子どもたちの成長とともに、 教育費や生活費の現実が見えてくる中で、「このままで大丈夫なのか」という思いが芽生え始めました
夫の収入だけに頼る不安
子どもたちの将来を考えたとき、教育費は避けて通れないテーマです。夫の収入だけでは限界があると実感し、我が家もライフプランを見直す必要に迫られました。生命保険、学資保険、貯蓄、数年後に切れる社宅補助……。引っ越しをするのか、持ち家を購入するのか、家族の将来像を夫婦で真剣に考えました。
その結果、手厚い補償の生命保険に入り直し、教育資金の貯め方を保険に頼る形に変更。
また、遠方に実家があるため、年に数回の帰省費用が想像以上に家計を圧迫していることも判明しました。しかし、両親にとっては孫に会うことが何よりの喜びであり、これは削れない出費。そうなると貯金が思うように進まず、「どうしよう」「このままでいいのか」と、モヤモヤとした不安が胸の奥で膨らんでいきました。
自分の時間が生まれて見えてきた“これから”
気づいたら、自分ひとりの時間ができていた
ある日ふと、「あれ？私、今日ひとりだ……なんか暇かも」と思ったのです。子どもが幼稚園や学校に行くようになり、少しずつ増えていった“自分の時間”。そのとき、ぽっかり空いた心の穴のような感覚がありました。
社会とのつながりが恋しくなった
ママ友がパートを始めたり、勉強を再開したりする中で、「私もなにかしたいな」と思うように。かつての自分を思い出し,「社会に戻りたい」「自分の力を試したい」と思うようになったのです。
焦りが“原動力”に変わった瞬間
不安と焦り。でもそれが、前に進むための力に変わった瞬間でもありました。 「私にも、まだできることがあるかもしれない」そう思えたあの日が、私の再スタートの始まりでした。
よくある質問（Q&A）
Q &A
- Q. 専業主婦から再就職するには、まず何から始めればいいですか？
- A. まずは「何のために働きたいのか」を明確にすることが第一歩です。私は教育費や将来への備えが理由でしたが、自分の時間ができたことで「社会とつながりたい」という気持ちも強くなりました。小さなアルバイトやパートから始めるのもおすすめです。
- Q. 40代からの再就職って、やっぱり不利ですか？
- A. 年齢的に厳しい場面もゼロではありませんが、「40代だからこそ活かせる強み」もあります。たとえば、家庭でのマネジメント経験や、年齢相応の落ち着き・責任感などは、事務職や管理職候補として重宝されることも多いです。
- Q. 子育てとの両立は可能ですか？
- A. 難しい面もありますが、自治体や家族、ママ友など周囲のサポートを上手に活用すれば、両立は十分可能です。私は最初から正社員ではなく、パート→契約職員として無理なくスタートしたことが功を奏しました
