絶対に真似しないで!採用試験前の“見学”でやらかした大失敗
「カジュアルな服装でお越しください」の罠
私だけ“本気のカジュアル”で浮いた話
研究所の採用試験の前に、「まずは見学にお越しください」と案内を受けました。
面接ではないと強調され、「カジュアルな服装で。リクルートスーツは絶対に着ないでください」と言われたのです。
私は念のため「本当にカジュアルでいいんですか?」と確認しましたが、返ってきたのは「そうしてください」との回答。
このやり取りを真に受けた私は、日常通りの“ジーンズ+カットソー”の完全なカジュアルスタイルで参加してしまいました。
しかし現場に着いた瞬間、後悔が押し寄せてきました。他の方々は“オフィスカジュアル”寄りのきちんとした格好。私は明らかに浮いており、私を推薦してくれた部長以外の冷たい視線が刺さるように感じました。
「やってしまった……これは非常識な人と思われたかもしれない」と、帰り道は自己嫌悪と恥ずかしさでいっぱいでした。
失敗ポイント
言葉をそのまま受け取ってしまった
このときの最大の失敗は、“カジュアル”という言葉を文字通りに受け取ってしまったこと。
主婦の時間が長かったことが判断を狂わせた。
振り返れば、10年近く主婦として過ごし、社会から少し距離を置いていたことが、今回の失敗の原因の一つでした。
「アルバイトだからそんなに気にしなくていい」と軽く考えてしまったり、
「カジュアル」と言われて、本当に“普段着”で行ってしまったり。
今思えば、本当に世間知らずだったなと痛感します。
たとえ「リクルートスーツNG」と言われても、“きれいめなオフィスカジュアル”が基本だということをこの時覚えました。
スキル面の準備不足にも焦り
見学の際、採用担当者から「最低限のPCスキルは必要です」と伝えられました。
その言葉を聞いた瞬間、正直なところ、内心でかなり焦りました。
というのも、当時の私は長年の専業主婦生活で、パソコンを使うといえばメールやネットサーフィンくらい。
「Excel?関数って何だっけ?」「Wordで文書作るってどこまでやればいいの?」といった状態。頭の中には不安が渦巻いていました。
でも…結局のところ私は、“アルバイトだから、なんとかなるだろう”とどこかで軽く考えていた。いえ、何も考えていなかったと言ってもいいと思います。
焦ってはいたものの、“実際の準備”は何もしませんでした。
今思えば、これは完全に甘えでした。
本気で働きたいなら、たとえアルバイトでも、事前準備はやっぱり必要でした。
失敗をバネに、面接への本気モードへ
スーツもバッグも買い直し
見学後、「面接を受けますか?」と確認の連絡が来たとき、私は「受けさせてください」と即答しました。
“アルバイトだし気軽に…”と思っていたのは大間違い。見学での失敗が教えてくれたのは、「どんな雇用形態でも、採用の場は真剣勝負」だということです。
まず、サイズが合わなくなっていた昔のリクルートスーツは処分し、新しくスーツと面接用バッグを購入。正直に言うと気持ちの切り替えは完璧には出来ていませんでしたが、出来ることを少しずづ始めることにしました。図書館で面接の基礎を学びなおした
面接に向けて、私は地元の図書館に行き、再就職関連の本を何冊も読みました。
自己PRの作り方、面接マナー、質問の答え方など、“いまの自分にできる準備”を少しずつ積み重ねました。
図書館で面接の基礎を学びなおした
面接に向けて、私は地元の図書館に行き、再就職関連の本を何冊も読みました。
自己PRの作り方、面接マナー、質問の答え方など、を少しずつ積み重ねました。
採用試験
面接はたった1回の勝負。聞かれたのは「意外なポイント」でした
採用試験は、関係部署の部長と主任の2名による30分程度の面接。
ガチガチの形式ばった雰囲気ではなく、どちらかといえば穏やかで、会話ベースの面談でした。
質問されたのは、今の生活について。
個人情報に深く踏み込むようなことはなく、私は自然な流れで「家がこちらの研究所に近いこと」「子どもの学校も近いこと」などをお話しました。
そしてこの面接で、スキル面に関して唯一聞かれたのが、「ブラインドタッチはできますか?」という質問でした。
実は私は、短大時代に取得した「一太郎検定2級」の勉強中に、ブラインドタッチをかなり練習していたんです。
今ではあまり耳にしない資格かもしれませんが、当時の私はその検定の取得のために無料のタイピングサイトなどでトレーニングしていました。
ですので、面接では迷わず「はい、できます!」と答えることができました。
後にこの時の面接に同席していた主任の方に聞いたところ、
「パソコンのスキルは、実務をこなしていけばある程度身につく。でも、データ入力の量が多い職場だから、最初から入力が早い人を採用したかったんだよね。」と話してくれました。
なるほど…!と思いました。
このひと言に、「資格やスキルそのものより、“すぐに現場で活かせる力”が求められていたんだ」と納得しました。
失敗から学んだ3つの教訓(読者の方へ)
- 「カジュアルでお越しください」=オフィスカジュアルが基本!
- → ユニクロでもいいので、清潔感のある落ち着いた装いを。ジーンズは避けましょう!
- たとえアルバイトでも、本気で受ける準備をする
- → 雇用形態に関係なく、採用側は“仕事を任せられるかどうか”を見ています。
- スキル不足が不安でも、素直に出来ることを準備
- → 完璧でなくていい。「やる気!」が伝わるだけでも印象は変わります。